2018年2月、日本でのイベントのために搭乗したアリタリアのエコノミークラス。
ここ2年間、しばらくANAを中心としたスターアライアンス系に乗っていたため、スカイチームのアリタリア航空は久しぶりの搭乗でした。
久しぶりに乗ってみたアリタリア航空のエコノミークラスは、、、狭い!
シート幅も足元もなんだか狭い、、、。
この時、ちょうど風邪を引いていて体調最悪のまま往復エコノミーだったことも相まって、シチリアに戻ってきてから風邪は悪化、そして体中が痛くなる、という悲劇でした。

この時を境にアリタリア航空は極力避けよう!と心に誓ったわけですが、所要時間を考えるとどう考えても有利なアリタリア航空。
特に冬季は1回の乗り継ぎ(つまり飛行機2本)で日本まで行けるのはアリタリア航空のみ。
なので去年の11月頃に、2月のチケットを探しつつアリタリアのホームページを覗いてみると、、、なんとプレミアムエコノミークラスが破格のセール中。
ANAのエコノミークラス(ローマ⇔東京)と同じくらいの価格で出ているではありませんか!
ちなみに冬季はANAはパレルモからローマ、もしくはミラノまでアリタリア航空国内線で移動して、一度荷物をピックアップ。
ハブ空港でチェックインをし直さなければならないという面倒臭さ。
そして、実際にはローマ⇔東京のチケット+イタリア移動のための国内線のチケットを買わなければなりません。
となれば、いかにこのアリタリア航空プレミアムエコノミークラスのチケットがお得だったかが分かっていただけるでしょう。

ということで、このチケットを見つけた瞬間、ほぼ即決!でチケット購入。

さて、プレミアムエコノミークラスはいかに、、、??

 

エコノミークラスよりは快適なシート

そりゃそうだろう、と突っ込まれそうですが(笑)

行きのローマ・フィウミチーノ空港→成田空港は2-4-2、帰りの成田空港→ミラノ・マルペンサ空港は2-3-2の並びでした。
座席にはフットレストが付いていて、シート幅はエコノミークラスよりはやや広め。
調べてみたところエコノミークラスは16.5インチ~17インチ(約42cm~43cm)だそうです。
ちなみにANAは座席幅は19.3インチ(約49センチ)
5cmくらいANAの方が広い。

ですが、頭が前傾してしまうヘッドレスト、、、エコノミークラスではこれが激しく邪魔なわけですが、プレミアムエコノミークラスも健在。
でも、シート自体が元々緩やかに傾斜しているので、エコノミークラスほどの不快感は感じませんでした。

 


シートの下の方にはUSBとプラグから取れる電源がそれぞれ1つづつ。
ただし、どちらか一つしか使えない模様。
つまりUSB使用時はプラグの方が充電できず、プラグ使用時はUSBが充電できない。
でも、携帯とPCを同時に使う事はないので、どちらか使用している最中にもう一方を充電、、、ということで充分に間に合いました。
私のパソコン、充電ができないと45分きっかりで電源が落ちてしまうため、エコノミークラス使用時は仕事ができないのですが、充電できると好きなだけPCが使えるのでとても助かります!

往復ともに隣の席が空いていたので、荷物をたくさん置けて快適。
でも、隣に人がいたら結構狭く感じそうだなー、という印象でした。

チケット購入時に一番前の席を予約したので足元もかなり広く。
一番前ではない席はシートピッチは38インチ(約97cm)。
ちなみにANAのプレミアムエコノミーも38インチ(約97センチ)と同じ。

 


シート幅も最初はちょっと広めで、これは12時間、ちょっと楽に移動できるかも、、、と思ったのですが。
フライト中に思いっきりダラダラしたせいか、途中で尾てい骨が痛くなり始め(涙)
一旦痛くなり始めると、もういてもたってもいられず、そして飛行機を降りてから数日間痛む尾てい骨。
できるだけ横になって寝よう、、、と思い、お尻を前にずらして、リクライニングを最大限に倒すと尾てい骨とクッションの間に隙間が空きます。
尾てい骨が痛くなるのはこの時に負担がかかるのが原因です。
確かANAのプレミアムエコノミークラスでも同じような態勢で寝たのですが、尾てい骨は痛くならなかった、、、クッション性の違いもあるのでしょう。
帰りの便ではなるべく背もたれを倒さず、腰は直角をキープ(苦笑)
尾てい骨が痛くなるのは防げました。
もともと飛行機の中ではほとんど寝れないので、寝れない事には問題はナシ。
幅が少し広いので片足をシートの上に持ち上げて楽な態勢を取ったり、直角キープでも比較的楽に過ごせました。

 

アメニティーセットはビミョーな黄緑

ANAのプレミアムエコノミークラスはトレーに乗せたアメニティーをCAさんが配りに来てくれて、必要なものだけを自分で取るシステムですが、アリタリアはアメニティーセットが配られました。
が、このデザインというか色が超ビミョーで、、、黄緑、、、(苦笑)
中身は歯ブラシ、アイマスク、耳栓、ソックス、コーム、そしてクリームとリップと定番の品揃え。
私はアイマスクも耳栓もほとんど使わないのですが(どっちみち飛行機の中では眠れない、、、)、歯ブラシは嬉しく。
クリームとリップは後で使う事もできるのでお役立ちです。

 

様々なサービスがありました

まずはウェルカムドリンク。
ビジネスクラスならアルコール類もあり、ですが、ここはプレミアムエコノミークラス。
あくまでもエコノミー。
ということで、オレンジジュースか水が配られていました。


そして新聞のサービスがあり、これは嬉しい!
日本の新聞とイタリア語の新聞、両方をゲット。
ヘッドフォンも結構しっかりしていて使い心地よし。

1日遅れの新聞ですが久しぶりに読む日本の新聞。
離陸時にじっくりと読み込みます。

 

機内食の食器は陶器

機内食はプレミアムエコノミークラスはエコノミークラスよりも先に配られるので、搭乗後の食事は早めに済ませる事ができます。
チョイスは「イタリアン」or「和食」。
アリタリアの機内食は時期に寄ってまぁまぁだったり、酷かったり、、、。
そもそもあまり期待をしないまま、行きも帰りも「和食」をチョイス。
プレミアムエコノミークラスは食事が入っている食器が陶器、飲み物にはグラスが用意されていました。
いつも思うのですが、機内食って和食を頼んでも何故かパンが付いてくる、、、(苦笑)
なんなんでしょうねー。
和食の場合はおにぎりにするとかできないものでしょうか?

ローマ→成田便

 

成田→ミラノ便

味は見ての通り、可も無し不可もなし、でした。
嬉しかったのはエスプレッソを頼むことができたこと。
頼まないと普通のコーヒーかもしれませんが、頼めばいれてくれます。

 

 

専用チェックインカウンターでチェックイン、そして優先搭乗で待ち時間を短縮

プレミアムエコノミークラスはチェックイン時に優先カウンターでチェックイン&荷物が預けられます。私は毎回ウェブチェックインしてしまうので、実際には荷物を預けるだけ。
後、席を変えたい時はこの時に座席の埋まり具合を見ながら変更してもらう事ができます。
そして搭乗時には優先搭乗。
私は近年、スカイチームもスターアライアンスもプライオリティを持っているため、チェックイン時と搭乗時の長ーい列に並ばなくても良くて、本当に助かります。
アリタリア空港は成田空港発はミラノ行きの便が12時台、そしてローマ行きの便が13時台と、短時間に2便が重なっているので、日に寄っては長ーい列ができる時があります。
そんな時には専用チェックインカウンターは本当に便利!
そして私がいつも出発するパレルモ空港も、夏季は驚くほどの長蛇の列、、、。
あれに並ばなければならない、、、というあの嫌悪感からも解放されます。

 

総合評価

さて、プレミアムエコノミークラス、乗る価値はあるのでしょうか?
今回、私はこのチケット往復で1000ユーロ以下で購入しました。
イタリア発は日本発よりもチケットの価格が安い事も多く。
この価格なら乗る価値あるかな。
なんだかんだ文句は言ってみたものの(笑)、体の疲れはエコノミークラスの時とは全く違い。
時差ボケは仕方がないにしても、エコノミー症候群的な体の痛さはありませんでした。
ただ、日本出発だと30万円くらいにもなるこのチケット。
そこまで出す価値はないかも、、、。
20万円前後ならいいかもしれません。

アリタリア航空のホームページで直接チケットを購入する場合、行きと帰りがそれぞれ別のクラスで設定をすることができます。
行きはワクワク感満載だからエコノミーでがんばって、帰りは旅で疲れた体を癒すべくプレミアムエコノミーで、、、なんていう買い方もいいかもしれませんね。冬季(1月~3月)は10万円ちょっとと激安で販売している事もあるので、冬に来る方はチェック!

ちなみにアリタリア航空のホームページから直接チケットを購入すると、空席具合に寄ってプレミアムエコノミークラス、及び、ビジネスクラスへのアップグレードの入札できるシステムがあります。
その件についてはまた今度、、、レポしますね!

 

●アリタリア航空ホームページ
https://www.alitalia.com/ja_jp/

●アリタリア航空 アップグレード入札制度
https://www.alitalia.com/ja_jp/fly-alitalia/travel-classes/get-an-upgrade.html